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全くこの人は、他人事だとニヤニヤと嬉しそうにするのは変わらないわね。
黙っていれば仕事のできる女なのに。
中身を知ってしまえば、こういう時残念な人にしか見えない。
「そんなにハードル高くしてるわけではないのに。まぁ…さっきも言いましたけど、やっぱり今恋愛はいいです。」
まずは速水さんに秘書として認めてもらいたい。
これしか今は考えられないし、考えたくもない。
「いつでも私の腕の中は空いてるからね。」
「ではもしものときはよろしくおねがいします。」
珈琲を飲みながら、私はそう答えた。
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