another2. 秘書課のエース

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明日からどんな顔をすればいいのかしら。 いや……ここはあえて堂々とするべきね。 さて! はりきってあの子の作ったものを改めて見て……。 「おや?懺悔の時間は終わったかな?」 「………。」 仕事を詰めすぎて疲れている? 会いたくない人がいるのだけど。 やっぱりたまってる有給使うべきかしら…。 「全力で現実逃避してるみたいだけど、現実よ?」 「どうしてここに?」 「今更繕っても…ぷぷ。」 「………ちなみにどこから?」 「一部始終。」 全部ってことね……。 ふぅ…。 「最悪だわ、よりにもよって本城さんに…。」 「本人目の前で…私、一応先輩だし気を使ってよ。」 「そうですが、役職は私が上です。」 とか言いつつニヤニヤしているこの人には冷たく返す。 本城由美。 我社の秘書の顔と言ったら彼女のことだ。 仕事ができる上に人望も厚い。 皆の憧れと言ってもいい。 でも皆は知らないけど私は知っている。 恐ろしいほどに性格が容姿通りではないことを。
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