3.速水さん

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「……どうして私まで?」 そう疑問に思うのは当然だと思う。 いくら私の上司だからといってもいきなりすぎでしょう。 そりゃあ私だって速水さんとお昼とか食べたいなって今思ってたけど! 「あー…実はさっき由美さんが美桜と速水課長は一緒だろうから二人とも呼んできてと…。」 「……。」 「ちなみに来てくれないと、速水課長の恥ずかしいエピソードとか色々…。」 「あの女……!!」 ほ、本気で怒ってる!! こんな感情露わにしてる速水さん、初めて見る…。それに由美さんと知り合いだったのかな? 「それに私も普段美桜から色々聞いてますので、話してみたいなって思ってました。」 「ちょっと、巴?」 「市瀬さんから何を?」 なんでちょっと興味示して…あ、悪口とかそんなこと言ってるのではと誤解してるのでは…!! 「速水課長がいかにすごいのかとか、どんなサポートを好むのかなとかもう聞いてるこっちが恥ずかしくなる話とかですね。」 「巴!?何バラ……話してるの!!!」 なんでバラしちゃうのよ!! しかも本人に!! 浮かれてるって変に思われちゃうじゃない!! チラリと速水さんの反応を見れば…。 「そう…。」 無表情。 え、それはそれでちょっと怖いのだけれど。 それはどんな心情なのですか。 怒っては…なさそうだけど。 「空木さん、だったかしら?」 「はい!」 「とりあえず本城さんは面倒な人だから、ご一緒しても?」 「もちろんです!」 「え、あの…。」 え、反応なし!? スルーもスルーで私の今の気持ちが整理できない!
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