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「由美さん待ってるので、すぐ行きましょ!」
「あのバカ…本城さんなら待たせたらいいの。」
バカって…。
本当に由美さんと本城さんの関係ってなんだろう?
気になる…。
そんなモヤモヤを抱えながらも私と速水さんは巴に連れられて近所のカフェテリアに入ると、由実さんがすでに4人席を確保してくれていた。
「遅いー!お腹すいたんだけど?」
「空木さんはそっちに座ってくれる?市瀬さんは私の隣でもいいかしら?」
「はい。」
「え、無視はやめて…それにさりげなく私から一番遠い席選ぶの傷つくんだけど。」
「一番距離置きたいですから。」
「わざと!?私と芹佳は付き合い長いよね!?」
「……。」
「美桜?」
「なんでもない。速水さんと由美さんは何食べます?」
巴の問いかけに目をそらす。
チラリと速水さんを見れば、いつもと変わらぬ無表情をしていることがわかる。
まだ速水さんと仕事を始めてからそんなには経ってないけど、これがこの人のデフォルトであることはわかる。
よく噂では怒ってるとか、不機嫌とか言われているけど…。
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