百花繚乱
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*** 曲がり角で提灯の明かりが血の気のない若者を導いた。 その若者に小走りで近付いたら、夜桜など無い筈ないのに、花が咲いた。 しかも若者の顔を見た瞬間にーーー 何故か俺の目ん玉には桜が舞い散る中に座り込む若者が見えたのだ。 中性的で幼い顔立ち。真ん丸な目元で、唇がぷっくりと張りがある。 怪我人なのに看取られしまい、なんて綺麗な男なのだろうと思ってしまった。 END
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