第一縁 おいしい焼き鳥の食べ方

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「すみません、お白湯もらえますか?」  ほっとひと息ついたところで彼がユリさんに注文した。  わたしもユリさんも一瞬ぽかんとしたが、さすがユリさんすぐに 「ほいよ〜」  とカウンターの中へ。(不思議な人だ……)  いただいた湯呑みを両手で抱えてひと啜り、彼は  ほぉ〜〜  と息を吐いた。そうしてまた、何事もなかったように山芋をつまみ、お酒を呑んだ。 (あ、どうして白湯を頼んだかは説明しなさそうだな)  どうやら彼はさっきの不思議な間をなんとも感じなかったようだ。
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