第二宴 おどれ!コマイちゃん

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 まだおしぼりしか置かれていないカウンター席に取り残されたわたしたちは、店内を見渡しながら時間を潰した。  なんというか、ちぐはぐなのだ。  建物の外観は古風で、いかにも老舗の居酒屋といった風だったのだけれども、内装や置物が若々しいというか、雑多というか。 「あっ」  王子さまは何かに気付いて立ち上がった。向かう先を見るとドリンクのサーバーがあった。どうやらお茶や水はセルフサービスらしい。  小さなトレーに湯呑みを二つのせて、王子さまが戻ってきた。 「ありがとう」  王子さまはへへっと笑ってお茶をくれた。  ひと息つくと店員さんが戻ってきた。 「お待たせしました!こちらのお酒は」 「ふうん、ありがとうございます。そしたらそれを一合で」 「はーい!」
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