第一縁 おいしい焼き鳥の食べ方

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 賑やかな通りを抜けて、静かな商店街へ入った。  二人できょろきょろしながら黙って歩く。  良さそうなお店を見つけるたびに二人で目を合わせて、首を傾げる。  古びた赤提灯、  点滅する蛍光灯、  そんな店の前で立ち止まっては、なんかちょっと違うね?というアイコンタクト。  商店街ももう終わろうかという角の店で、ふと彼が立ち止まった。  年季の入った店構えなのに、綺麗な暖簾がかかっている。ふらりと立ち寄りたくなるような暖かな明かりを感じた。 「ここにしよ」  彼が目を輝かせて、にこにこしながら言った。
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