わたしの迷いと彼女の想い

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わたしの迷いと彼女の想い

着替えを終えて、校門へ・・・ちょっと足取りが重くなるの感じながら急ぐ。 わたしの情報の出所は、みーちゃん・・・ ほんとにもぉ、みーちゃんてば。こないだ言ってた、一緒に仕事しようよーっていうの、本気だったのかしら。それにしても、急すぎるわ・・・ そんなことを考えながら歩いて行くと、校門の前でみーちゃんが、なんだかウキウキしながらわたしのことを待っていた。 「お待たせ」 「んー、待ちくたびれー」 「そんなに待ったかしら?」 「そんなでもなーよー・・・じゃ、行こっか?」 そう言って校門入り口のロータリーに停まっている黒いセダンの後ろのドアを開けた。 「え?」 「さおりん・・・北崎マネと一緒だよぉ、さぁ、乗ってのって?」 「あっ、えと・・・初めまして、島崎です」 乗り込む前に、運転席に座っている、事務所の女性に挨拶をした。 「あー、はい!挨拶いいから、とりあえず乗ってねぇ」 北崎さんは、人当たりの良さそうな雰囲気で、さらっと言った。 「あ、はい。お邪魔します・・・」 「ウチ、後ろ乗んねー」 「はいはい、シートベルトしてちょうだい」 「ほほぉーい。ゆいちゃん、詰めて詰めて?」 みーちゃんはわたしが乗った後、そのまま同じ方から入ってきて、ぐいっと押し込んできた。 「もぉー、みーちゃん、そんな押さないで?」 「へへぇー、だって嬉しいんだもん。ゆいちゃんとデート❤️」 みーちゃんは乗り込んでシートベルトをしめた途端に、当たり前のようにわたしの手を取って、自分のふとももに載せた。 こないだも思ったけど、みーちゃんってこんな距離感だったかしら・・・まぁ、元からひっつき虫って言われるくらい、ちょいちょい手を繋いだり、膝の上に座ったりしてたけど、あの頃はみーちゃん、わたしよりずっと背が低くて、なんだか妹ができたみたいでわたしも嬉しかったのよね・・・ でも、わたしより背が伸びて、この距離感って・・・ わたしはなんだか、懐かしさと嬉しさもさることながら、ちょっとした違和感・・・違和感っていうのが合ってるかもわからないけど・・・を感じながら、静かに揺れる車の動きに身を任せた。
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