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“みんなでー・・・踊るよぉおおっ、ほら、あの空の下でぇ・・・”
じゃーん!
派手な音楽のフィナーレといっしょに、小学生くらいの2人の男の子と3人の女の子が、舞台の上でキメポーズを決めた。小学生のあたしは感動して、めいっぱい拍手をした。まわりの観客たちも一斉に拍手をした。
「みんなー、ありがとう!また来週も見てくださいねー」
真ん中のロングの髪の女の子が、そう言いながらかわいらしく手を振る。
同時に他の4人も手を振って、観客の拍手にこたえる。
夢中で拍手をしていたあたしは、いつのまにかその子達と同じフロアに立っていた。
気がつくと、目の前には今の優依が・・・
その真ん中の女の子の衣装のまま・・・立っていた。
「美優・・・」
いつのまにかあたしの部屋で向き合っていた。
「ごほうび・・・ちょうだい?」
ふわっと微笑んだ優依が、衣装をそっと脱ぎ始めた。
あたしはどぎまぎして、目をそらそうと思ったのに、目をそらせなくて。
きれいな美優のしぐさと、脱ぎかけの衣装の間から見える、白い、きめ細やかな肌に、視線が吸い込まれて。
はらっと落ちた衣装からこぼれ落ちた優依の胸が、そっとあたしにむかって押し当てられて。
やわらかであたたかい感触が、胸もおなかも、あそこにも・・・まるで全身が包まれたように思われて。
そしてゆっくり優依の顔が目の前に来た。
唇が、「すきよ」って言う動きをしたあと、あたしの唇に触れるかと思った瞬間・・・
ぶるっと腰から下の体がしびれたような感覚にとらわれて、あたしは目を覚ました。
「んあぁ・・・」
全身汗びっしょりになっていた・・・
あそこも・・・ちょっとじんじんしてて、さわると、ものすごく敏感になっていた。
あたし・・・夢で?
まるで自分でしてしまった時のように、すこしの背徳感と、罪悪感、それをかき消すような高揚感と満足感・・・なんかぐちゃぐちゃになった感情に飲み込まれて、しばらくぼぉっとしてしまっていた。
やっぱり、寝る前に優依の昔の出演番組を調べて見入ってたのがまずかったのかな・・・
優依、可愛かったなぁ・・・
あの番組のセンターの娘が優依だったなんて。
左側の少年が、カブ君なんだ。そう言われればちょっと面影があるかな・・・
優依・・・あらためて考えると、芸能人じゃない!
そんな人と、あたし、付き合ってるんだ・・・
ふふふっ・・・
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