あたしは我慢が・・・

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あたしは我慢が・・・

「ねぇー、優依も行くでしょ?プール」 みどりが、優依も誘った。 みんなでプールか・・・うん。楽しいかもしれない。 優依・・・どうかなぁ・・・ 「え?プール?」 「そう。夏休み最後の土曜なんだからさぁ、みんなでどっか遊びに行きたいじゃんねぇ?そしたら、やっぱプールでしょ!」 「えっと、ごめん、土曜は用事があって、わたし、無理だわ」 え? 「ええー、残念―・・・カンナが日曜ダメって言うから、土曜がいいなーって今話してたのにぃ」 「ごめんなさい・・・わたし抜きで行ってきてもらっていいのよ?」 ええー・・・ 「ええー!せっかく演劇部仲良し5人組ってしたのにさー、それじゃ悲しいじゃんねぇ。土曜の用事って動かせないのぉ?」 「うーん、ちょっと相手のある話だし、こんな間際には無理かなぁ・・・」 あーあ、優依・・・行けないんだ・・・ って、ああ、もしかして・・・ いつって聞いてなかったけど、昔の仲間と会うって言ってた。 それかな・・・ あたし・・・うん、残念だけど、優依が全部言ってくれたし。 ちゃんと信じよう。 「そっかぁ、しょうがないねぇ。じゃあ、あたしらだけでいこっか、カンナ」 「そうですねぇ・・・残念ですぅ」 みどりが、カンナにかるぅく言った後、あたしの方に向き直って聞いてきた。 「ああ、美優は行けるの?」 「あ・・・あたし?」 あたし、ちゃんと優依を信じて、友達も大事にして。 だから、優依、心配しないでね。 「あたしは・・・うん、行けるよ」 そう言ってはみたものの、あたしはちょっと寂しくなった。
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