青傘の女

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次に来たのは二度目に青傘の女を見た場所。 先程の場所とはそう遠く離れていない路地で、普段は通らないのだが、買い物をして帰りが遅くなり、見たいテレビの放送時間が迫っていた為近道の此方を通ろうとしたんだ。 「そんなに長い道ではないけど、狭い道に人が立っていたから不思議に思って見ると青い傘をさしていて、怖くなって通らずに普段の道を走って帰ったの」 「次」 「ちょっと!!」 男は大して調べもせずさっさと歩いていってしまった。 最後に来たのは最後に青傘の女を見た場所。 それは私が一人で住んでいるアパートの外の階段。 久しぶりに会う友達との飲み会に出かけようと、身支度をして外へ出るとあの女性が階段の下に立っていた。 「私、怖くてそれから夜には一歩も外に出られなくなったの・・・って聞いてるの!?」 男は私の話を全く聞かずに階段をさっさと上がっていくと、上から声だけを飛ばして『人を家の前まで連れて来て茶も出さないのか?』と。 図々しいにも程があるんじゃないか!? 私は今にも噴火寸前の煮えたぎる怒りを、押し殺し押し殺し階段を踏みしめると、部屋のドアに鍵をさして回した。
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