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「いいなあ。俺も結婚したいなあ。もし良かったら、婚約者さんのお友達でかわいい女の子いたら、紹介してくださいよ」
正樹は少し酒が回っているようで、しゃべり方が少しゆっくりになっていた。
「意外だな。お前はまだ結婚願望なんかないと思ってたんだが」
「自分でも、もうちょっと先のことかな、なんて思ってたんだんですけど、先輩のしあわせそうな姿みてたら、そりゃうらやましくもなりますよ」
注文していた鶏軟骨のから揚げが運ばれてきた。新司がざっとレモンをしぼる。
話題は変わって、ふたりは互いの幼少のころのことを話し始めた。
「先輩は都会っ子ですけど、子供のころってどんなことして遊んでたんですか?」
「どんなことって言っても、そんなに変わらないんじゃないかな。公園行ってボール蹴ったり、DSでポケモンやったり」
「へえ、意外と変わらないもんなんですねえ。夏休みは山とか海とかに行ったりはしないんですか?」
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