夏休みのアオハル

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「ちょっと待ってよ。なんでまたっ朝からいるわけ?」 恥ずかしいっ。 恋人になった壮士。 だが、寝起きというか寝ている所を見られるのは、壮士といえども、とても恥ずかしい。 いや、壮士だから余計に恥ずかしいのだ。 「見た?」 「見た。俺さ、やばいかも。色々」 「は?なんで」 「恋人の寝起きとか、チョーやばいんだけど」 「やめてよね。朝からへんなこと考えないで恥ずかしい」 「なら、早く起きとけよ」 「ちがうでしょ。起きてないときに部屋に入らないでよね」 「まあまあ、迎えに来ましたよ、お姫さま」 ベッドに腰かける壮士。 私の頭をポンポンして満足そうに微笑んだ。 「今日も可愛い。ていうか、日に日に可愛いのな、お前。美人は顔変わんないけどさ、お前の顔、毎日違うからおもろっ」 面白がられてる。やだやだ。
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