四日目

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四日目

やっぱり今日も雨 空を眺めてみると、黒い雲が空を覆いかぶせていた。 雨も少しだけ弱まっている感じがした。 スマホで天気予報を見てみると一時間で一ミリ程度だった 「こんな天気ずっと続いてるなぁー」 すると隣から声が聞こえた。 「琴音は明日のお祭りくるの?」 その時明日お祭りがあることを初めて知った。 「いや私はいいかな、どうせ雨だし」 「そっかーおっけー」 ただその日も、授業なんて聞かず遠くはるか遠くの雨雲を眺めていた 学校が終わる音が聞こえた、雨は朝と同じように降っている 空の席を見てみると、席を立ち教室を出て行くところだった。 それを見て琴音も急いで支度を済ませて教室を出た。 少し小走り気味で空の後を追いかけていた。 学校では悪い噂ばかり、確かに煙草は吸っていた だけど、本当にそんな人なのか気になってしまった。 雨の音が響く中また琴音は空の後ろをつけていた 歩くスピードを少し上げて隣に立ち話しかけた 「こんにちは、空君」 「・・・・・・」 完全なる無言だった。 なんか反応してもいいじゃんと思いつつ 話を続ける 「今日も猫のとこ行くの?」 「まぁ気分」 「そうなんだ」 その返答と同時に空は歩くスピードを上げた それに合わせようと琴音も歩くスピードを上げようとしたが 足が滑ってしまい、転んでしまった。 結構派手に転んだが怪我はしていないようだった 『ついてないなぁ』なんて思っていると 前から空が大慌てでこちらに向かっていた 「ごめん、大丈夫?俺がいきなりスピード上げたから・・・・」 琴音は傘を持ちながらゆっくりと立ち上がった 「大丈夫だよ、私が勝手に転んだだけ」 「いやでも・・・」 と言いながら空は傘をわきで挟み鞄からタオルを取り出した 「よかったらこれで体拭いて、返さなくてもいいから」 琴音は素直にタオルを受け取り、顔、髪と順番に拭いていった 「流石に貰うのは悪いから洗って返すよ」 琴音はタオルを鞄に詰めて歩き始めた それを追うように空もついてきた 空の顔を見てみるとすごく申し訳なさそうにしていた 琴音は思い出だしたかのように話し始めた 「空君さ、自分の噂知ってる?」 空の顔を見てみると目を丸くしていたが その後すぐにいつもの顔に戻っていた 「まぁ知ってるよ」 「あれって全部本当なの?」 「ほとんど嘘だよ」 やっぱりというのと同時に二つ疑問が浮かんだ 「ほとんどっていうことは、本当の話はどれなの?」 空は苦笑いしながら言った 「煙草の話だけだね」 「もーやめなよ煙草は」 「そう、だねやめとくよ」 案外素直に従ってくれたので少し予想外だった 「それともう一つ」
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