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五日目
最近は湿気ばかりで憂鬱だ
傘を差しながらため息をついて歩いていた
待ち合わせ場所についたが、今日猫の姿は見えなかった。
少し寂しかったが雨の空を待つことにした
雨はあまり降ってなく地面が濡れている程度だった
「ごめん、少し遅くなった」
少し濡れた地面をぼーと見ていると空が走りこんできていた
「大丈夫だよ、どこ行こうか?」
「う~んどこがいい?」
「じゃさ私の知ってるカフェでいい?好きなんだ」
「いいね、そこ行こうか」
二人は歩きながら他愛もない話をしていた
音楽の先生の話、教頭がやばい話、隣のクラスの人が動画投稿してる話
そんな話をしていたらすぐにカフェについた
「メリッサ・・・カフェなんてここにあったんだ・・」
表の通りから外れて夜になると煌びやかになる裏の通りに昼から開いている小さなカフェのお店
秘密の場所みたいでたまに来る
琴音がカフェの扉を開けると「カランカラン」と心地よい音が鳴った
マスターがこちらを向き笑顔で「こんにちわ」と挨拶を告げてきた
「こんにちわ、アイスカフェラテお願いします、空君はどうする?」
「それじゃあ、ブラックコーヒーのアイスでお願いします」
「わかりました」
そう告げてマスターは奥へ消えていった
琴音と空は店の隅で話すことにした。
琴音は席に着いたと同時に少し気になったことを聞いてみた
「初めて見たとき私のことどう思った?」
空は少し困った顔をしながら「ストーカー」と答えた
「なんだそれ」
「お待たせしましたアイスコーヒーとアイスカフェラテです」
「ありがとうございます」
「そういえばさぁ・・・・」
それから二人は話し続けた、一時間二時間と時間が過ぎていった
「そろそろ出る?」
「そうだね」
「「あのさ」」
二人は顔を見合わせ笑い始める
「いいよ、そっちからで」
「いや、琴音からでいいよ!」
「空はどんな事言おうとした???」
「えーんーなんかこの後予定空いてるかなーって」
「あ~私もそれ言おうとしてた!じゃその次は?」
「まってまって!それずるい!俺から聞くわ!」
「琴音は何聞こうとした?」
「だから~予定空いてるかな~って」
「違うよ~!その後」
「え~なんかちょっと面白い催しがあるみたいだから、行こうかな~と」
空はにやにやしながら続けた
「へ~その面白い催しとは??」
「だめでーすこの次は空が言う番で~す」
琴音はにやにやしながら空に指さした
「あ~もうわかったよ!、行くか花火大会!」
「いぇーい!れっつごー!」
琴音と空は急いで会計を済ませて会場へ向かった
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