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六日目
土日が空け学校に着いた。
今日は雨は降っていないが曇り気味だった
昨日晴れてたんだけどなぁ・・・・
ただ帰りに友達から少し呼び止められた
「琴音~」
「ん?どうしたの?」
「花火大会、空と一緒に行ったって本当??」
琴音は少し戸惑いながらも、嘘をつく必要もなかったので本当のことを言った
「本当だよ」
「え~大丈夫だった?なんか変な事されなかった?」
少しムカついてしまった、何も知らないのに変な目で空のことを
「大丈夫だったよ、そんな人じゃないし」
「本当に?ていうか琴音は空の噂聞いたことないの?」
「あるよ」
「え?じゃ何で一緒に花火大会行ったの?」
「仲いいから」
「ふ~ん」
友達もそれ以上何も聞いてこなかったため、琴音は帰ることにした
いつも通りコンビニによってから猫の所へ行くと猫と空がいた
しゃがみこんでいた空の横に琴音もしゃがみ込む
「早いね来るの」
「まあね」
「琴音は昨日楽しかった?」
「結構ね」
「俺のせいで琴音なんか言われてなかった?」
「聞いてたの?」
「聞いてたというか通り過ぎるときに聞こえた」
「俺一緒に居ないほうがいいよね」
そう言って空は腰を上げ歩きだした
タオル渡しそびれちゃった、毎日毎日楽しくて忘れちゃう
ただ今日はタオルを渡せたけど渡せなかった
こんなに仲いいのに連絡先も知らない、なんだ私
空のこと全然知らないじゃん
明日タオル渡そう、連絡先も聞こう
そう思い琴音は家へ向かった
家に着くと同時に雨が勢いよく降り出した
空が泣いているようだった
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