悪魔なH(エイチ)

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それから 数週間。 ヒトナと、会うことはなかった。 寂しい? 会いたい? まさか!? あたしの気持ちは…… どうしても気になったあたしは、ある場所へと向かった。 そこには あたしの目の前には…… 天使がいた。 美しい裸の絵だった。 ヒトナの絵は、みごと大賞を取っていた。 あたしなんかよりもずっとキレイな女性。 別人だよね…… あたしの瞳からは一粒の涙がこぼれていた。 それは、感動の涙なのだろうか、それとも、信じたくないけど、失恋の涙? 次の日。 あたしはある場所へと、全速力で走っていた。 バァァン! 勢いよく、ドアを開ける。 「ねぇ、あたしをモデルに、ヌードを描いてみない?」 あたしは両手を腰につけ、エラソーに叫んだ。 コッチを向いたヒトナの眼は点で、筆を持った手は止まっている。 「ノックぐらいしろよ」 告白もしてないのに、失恋してたまるもんですか! あたしの恋は始まったばかりっ!! (おわり) おわりじゃなーーいっ これから ドキドキでハラハラで 最高の恋が…… 「うるさいっ、終わりだ、終わり」 「えぇぇーーーー!?」 (だから、おわり) マジで? 続かない? 本当に? 続くよね ねぇってば…… 待って ちょ、まっ…… (本当におわり)
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