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………
待つこと数分…
店員が私たちの前に
トレイにドリンクを乗せてきた
「グレープフルーツジュースと
いつものです。」
うっ…あえて名前を言わないのね
高千穂課長のは
カクテルなのか？
綺麗なブルーだ
「お食事はこの後運んで来ますね。」
「ありがとう。」
「失礼します。」
店員はお辞儀をして出て行った
私は聞いてみた…
「高千穂課長？
それはカクテルですか？」
「ん？そうだよ。
よく分かったね？
チャイナブルーと言うカクテルで
ライチリキュールをベースにした
フルーティーなカクテルなんだ。」
そう言って
カクテルグラスを手に持ち
「いただきます。」と言って飲んだ
「うん、美味しい…
アルコール度数も低めで
グレープフルーツジュースも入ってるから
飲みやすいんだ。」
「そうですか？
…もしかして、あまりお酒強く無いですか？」
「鋭いね…八月一日さんは。
そうだよ…僕はあまり強くなくてね。
友人に飲みやすいのは無いかと
聞いたら、これが出て来た。」
「へぇ。そうなんですね。」
「君も飲んでみる？」
「いえ、私は…得意でなくて。」
「そう？
飲みたくなったら言って。」
「ありがとうございます。」
そんな話をしていたら
料理が運ばれてきた
最初は前菜的なもの
変わった器の中に
彩りが綺麗な
野菜と生ハム…
美味しそう！
店員が去った後
「どうぞ。」と言われて
一口食べてみる
生ハムだけかと思ったら
生ハムのチーズ巻きだった
「…美味しいです。」と言ったら
「それは、良かった。」と言って
高千穂課長も一口食べた。
なんて綺麗な食べ方をする人なんだろう？
私は思わず
その姿を見入ってしまった。
………
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