◇ふたりで食事?!◇

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……… 高千穂課長に言われた言葉が 胸の奥でチクッとした様な気がした 何も始まってないと言うことは これから始まるかもしれないと言うことになる 高千穂課長が 恋愛対象になるか? 知り合ったばかりで まだ何も知らないことばかりだ 食事を食べながら 私は考えていた 「八月一日(ほずみ)さん?」 名前を呼ばれて ハッとした 「はい?」 「…何か心ここにあらずだけど、 好きな料理じゃなかった?」 「いえ…美味しいです…けど。」 「…けど?」 高千穂課長は 私が話すことに耳を傾けてくれている 「あのぅ…突然質問なのですが、 年下の少し幼い感じの 女性のことはどう思いますか?」 敢えて自分とは言わず 聞いてみた 「…ん?それって何を指してるんだ。 僕は年下だから幼いとは思わない。 同じ人間だからね。 まず相手のことをよく知ることだ。」 「…そうですか? それなら…年下の女性と お付き合いされたことはありますか?」 「ん?僕の恋愛経験のことを聞きたいの?」 「あ、すみません。 プライベートなことですものね。」 「勿論、年下もあるし 年上もあるよ。」 そう言われて… ほんのちょっぴり意外だと思った いや、高千穂課長が恋愛に遠い人だって 決めつけてはいけない… 「そうですか?」 そりゃあそうだ 高千穂課長だって恋愛して 付き合ったことがあるはずだ 今だってそうかもしれない。 彼女がいるかもしれないんだから。 人を外見で判断してはいけない… 改めて料理を食べ始めていたら 「八月一日さんは付き合ってる人いるの?」 今度は高千穂さんから 聞かれてしまった… 「!!」 ………
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