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………
こういう時って
どう答えたら良いの？
嘘をつく？
それとも本当のことを話す？
一瞬迷ってから
私は
「…今はいません。」と素直に答えた
「そうか…」
「そういう…高千穂課長は？」
「僕も今はいない。」
真っ直ぐ…私を見ながら話す…
…ドキッ
その目が
私の何かを探ってる感じがして
ちょっと怖くなった…
一瞬目を逸らしてから
もう一度、高千穂課長を見ると
いつもと変わらない顔をしていた
「八月一日さんと
恋愛の話をするなんて思わなかったよ。」
「ごめんなさい…
ちょっと聞いてみたくなったので。」
「そう？」
それから違う話に変わり
私たちは食べ終え
お店を後に
駅の方へ向かいながら
「ご馳走様でした。美味しかったです。
と私がお礼を言うと
「良かったよ。
橘も喜ぶな。」と言った
電車に乗り
私よりひとつ先の駅に住んでるのに
「送るよ。」と言われてしまう…
早いから大丈夫なのにと思ったのだけど
何だかもう少しだけ
高千穂課長と一緒に居たいと思い
お言葉に甘えて
送ってもらった…
………
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