◇ふたりで食事?!◇

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……… 電車に乗り 車窓を見ながら 沈黙が続く でも、その沈黙は 嫌ではない… 心地良さがある 窓に映る 高千穂課長に気がつき 目線を上げると 高千穂課長と目があった気がした すると 「八月一日(ほずみ)さん?」 名前を呼ばれ 私は振り返りながら 「はい。」と返事をした 高千穂課長は私をジッと見てる ドキッ… …さっきお店で見た目だ。 「その…」少し小声で話す高千穂課長 「こんな所で話すのも何だけど… まだ時間あるかな?」 それって… どう言うこと? 私、誘われてる? 「あのぅ…お茶なら飲めますけど?」 本当ならアルコール飲めたら良いんだけど 「うん…八月一日さんの駅近にある?」 「ありますよ…」 腕時計を見たら、8時半を回った所 もう直ぐ9時だ 私がいつも残業して帰る時もまだやってるお店 利用客が多いらしく いつも開いていた 私の降りる駅になり ふたりで電車を降りて 改札を出た直ぐのところに そのお店はあった やはりやっていた… 店内に入ると 「いらっしゃいませ。 お好きな席へどうぞ。」と店員に言われ 私たちは空いてる席へ行き 向かい合わせに座った 店員が私たちの前に 水の入ったコップをそれぞれ置くと 「メニューをお持ちしますね。」 一度その場から離れ メニューを持ってやって来た… 私たちは注文すると店員は 頼んだものを繰り返し 「暫くお待ちください。」 と言って去っていった… 「八月一日さんと もう少し話してみたくなった…」 と高千穂さん 酔ってる? いや、そんなことはない 足取りもふらついてないし… 「それって どう言う意味ですか?」 私は思わず聞いてしまった… ………
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