◇期間限定の恋人?!◇

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……… エレベーターへ行く途中 高千穂課長とすれ違った 梁井くんは 私の先を歩いてるから 気がついていないと思う 私は軽く会釈した 高千穂課長も会釈した 不思議な感じだ 普通、恋人同士なら すれ違っただけでも 会話をするはずだと思うけど 高千穂課長とは期間限定の恋人… そんなことを考えながら 私は梁井くんの後を追った エレベーターに乗り込むと 私たちの他にも 何人か乗っていた 社員食堂なら エレベーターに乗らずとも 同じフロアにあるからすぐに行ける エレベーターに乗るっていうことは 外でランチをするっていうことだ… 私たちが向かったお店は わりと人通りが少ない 脇道を入った所にあるお店だった 梁井くんは わざと人が少ないお店を 選んでくれたみたいだ 「いらっしゃいませ。 お好きな席にどうぞ。」 店員に言われ 私たちは窓側の奥のテーブル席に 向かい合わせで座った メニューとお水の入った コップを持って 店員はそれぞれにコップを置き 「お料理お決まりになりましたら お呼びください。」と言って テーブルから離れて行った… 「で、朝の話だけど…」 梁井くんから話し出した… 「俺にもまだチャンスがあるなら 俺とのことも考えて欲しい。」 「そんなことしたら 相手の方に失礼だよ?」 「じゃあ、誰と付き合ってるか 教えてくれても良いだろ?」 引き下がらない梁井くん …どうする?…私?! 解決策はある? ………
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