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………
心の中では
煩いくらい騒いでるけど
冷静を保った
エレベーター内は少し薄暗くなった
「おい、キミ大丈夫か?」
何も言わない私に声を掛けてきたヒト
「はい、大丈夫です。」
答えながら
顔を見た…
初めて
そのヒトが誰だと確認出来た…
えっと…
このヒトは確か隣の課の…
何課長だっけ?
頭の中で思い出そうと思うけど
思い出せない…私
そんなことより、
ここに閉じ込められてしまったんだ
どうにかしないと
私が非常ボタンを押そうとしたら
先にそのヒトが押して
話していた
「降りてる途中で閉じ込められたんですが…」
『分かりました。
今からそちらに向かいますので
暫くお待ちください。』
どうやら助けに来てくれるらしい
今まで経験したことのないことを
経験してる
映画やドラマの中だけでは無いことが
私は分かった
暫く…この隣の課の課長さんと
狭い個室の中で
一緒に居ることになった
何だか居心地が悪い
この沈黙をどうにかしたかった…
………
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