◇期間限定の恋人?!◇

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……… 高千穂課長が 振り返り ん?と言う顔をした… そして 「何かな?」と言った 「随分と素敵なお家ですね。」 私が言うと 「まぁ…建物は古いけど 父方の祖父母が住んでいた家なんだ…」 「そうでしたか…で。」 「で?」聞き返してきた 「その…他にご家族は?」 「あぁ…両親は海外で暮らしてるんだよ。 だから…ここには僕だけなんだ。 …って女性を男性一人暮らしの部屋に 入れるのはまずかったかな?」 「いえ、高千穂課長が 気にならなければ… 私は大丈夫です。」 「何かあったときのために、 窓を開けておく?」 「な、何言ってるんですか?」 クスッと笑った 高千穂課長。 「八月一日(ほずみ)さん、 キミはなかなか楽しい人だな?」 私からしたら 高千穂課長の方が 意外な人物だなと思った 冗談言えるヒトなんだって… 「さぁて、話はこれくらいにして… 下ごしらえしてあるから…」 冷蔵庫を開けて 色々と取り出しては テーブルに並べ ガスコンロのスイッチを入れた 「えっ?! もうほぼ出来てるじゃないですか?」 「まぁね… 昨夜ある程度作っておいたんだ…」 私が断ったら、 この料理どうするつもりだったのか? 「お料理出来たんですね?」 「ん?出来ないと思った? ひとり暮らし長いからね? 無駄に年は取ってないつもりだよ。」 エプロンをしてる 高千穂課長はなんだか 可愛らしく見えた… また新たな一面を 見ることが出来て 何だか嬉しくなった 嬉しいって… 私…高千穂課長のこと更に気になってる? ………
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