◇期間限定の恋人?!◇

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……… 食べ終えてから 高千穂課長に1度は断られたものの 私が食器を洗うことになった 下準備までしてもらったんだから これぐらいはやらないと 本当なら、 「次は私がご馳走作ります。」と言いたい でも、今の私の料理のレパートリーだと 高千穂課長の上をいくことは出来ない… これから、もっと料理の勉強して レパートリー増やさないとダメだな。 食器を洗い終えると テーブルにはお茶の準備がしてある 「あっ、終わった?」 「はい。」 「ありがとう。 近所からお菓子いただいたんだ。 僕1人じゃ食べきらないから どう?紅茶かコーヒーでも飲みながら。」 高千穂課長は 大きな箱を持っていた 「はい…いただきます。 私、飲み物の準備しますよ?」と言ったら 「いや、今度は僕がやるよ。 八月一日(ほずみ)さんは 座ってて。 で、紅茶とコーヒーどっちにする?」 「えっと…紅茶でお願いします。」と答えると 「了解。少し待ってて。」 高千穂課長はテーブルに 箱を置きながら言い お茶の支度をしに キッチンの奥へと行ってしまった… もう、私ってば 女子力…無いなぁ 溜息をついてから 私は先に座った… 手際の良さは 高千穂課長に完全に負けている 凹んじゃうなぁ… いや、凹んではダメだ 子供の頃からやってた 高千穂課長に追いつくには まだまだ先は長そうだけど 美味しいって言ってもらえる 料理を絶対に作ろう 何だか分からないけど やる気が出て来た… やっぱり、手伝おう 一緒に何かするって楽しいから 私を席を立ち キッチンの奥へと向かった ………
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