◇期間限定の恋人?!◇

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……… …高千穂課長はどう思うだろう 「あのですね… この前、同期の梁井くんに 言われたんです。 私のことが好きだと…」 細々と説明するより ストレートに話した方が早いと思った 高千穂課長は 一瞬驚いた感じがしたけど 「あぁ…そうなんだ? で…八月一日(ほずみ)さんは 何て答えたの?」 「はい…お付き合いしてる人が 居ると答えたんですが… それでも良いって言われて デートしようと言われたんです。 強引で…困ってる状態なんです。」 「そうかぁ…」 高千穂課長は考えて 「僕から彼に話してみようか?」 「あっ…でも、私は社内の人じゃないって 話してしまって…高千穂課長に 迷惑かかると思って。」 「迷惑なんて…寧ろ僕が話した方が 梁井くんも分かってくれるんじゃないかな?」 えっ? 「…梁井くんは分かってくれないと思います。 私が色々断ろうと話しても ダメだったんですから。」 「それなら…余計僕が話した方が 良さそうだよ。 一度、彼と話そう。」 高千穂課長は冷静にいうけど 梁井くんはあぁ言えばこう言う人だから 大丈夫だろうか? その後…食事が運ばれて来て ふたりで別の話をしながら食べた… 食べ終えた後 高千穂課長は私を家まで 送ってくれた… 「今日は美味しいお店 教えてくれてありがとう。」 「いえ…私こそ 話を聞いて貰って 送ってくださって ありがとうございます。」 「じゃあ…また会社で。」 「はい…おやすみなさい。」 高千穂課長はまた駅に向かって 歩き出した そのまま駅に向かうのかと思っていたら 振り返り 「八月一日さん?」 「はい?」 私が答えると 「今度の休み…出掛けないか?」 えっ?それってデートだよね? 「はい。」と答えると ホッとした顔をして 「良かった… 詳しいことはまた連絡するよ。 おやすみ。」 そう言って…駅に向かって歩き出した… 私は見えなくなるまで見送った… ………
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