◇期間限定の恋人?!◇

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……… 夢見が悪かったから 頭はそれでいっぱいだった… 顔を洗って 鏡を見て両頬を手で叩いた 大丈夫。 デートは順調に行くはず まだデートもしてないのに 勝手に思ってしまう…私 お腹はあまり空いてない でも…食べなかったら …想像してみる 高千穂課長の前で お腹が鳴ってしまったら? 「!!」 そんなこと恥ずかし過ぎる!! ちょっとでも食べておこう 冷蔵庫から 野菜ジュースとヨーグルトを 取り出して 簡単に朝食を済ませて ハミガキを終えて 着替えてから メイクをする 派手すぎないメイク ワンピースに合わせて ナチュラルに… うん! これで良いはず 誰かとデートなんて 久しぶりすぎて 何だかドキドキして来た 時計を見ると 余裕あったと思ってたら のんびり支度してたみたい 鏡でチェックし バッグを持ち パンプスを履き 私は家を出た 早歩きで 駅までの道のりを行く… 高千穂課長とは 私の住んでる駅で待ち合わせ 改札口入って直ぐのところ スマホを見たけど 高千穂課長からは 何も連絡入ってない まぁ…今出たとか 連絡するのも 急かしてるみたいだし 私からも連絡しなかった 駅が見えて来た… 何だか嬉しくなって 更に早歩きになる 落ち着け…私! 微笑んで 挨拶! 何だか今日の私は 自分らしく無い感じがした 駅に入り 階段を駆け上ると 直ぐに見つけた まだ約束の時間より早いのに 高千穂課長は 小説か何かを読んでる様… 私はICカードをバッグから取り出し 改札の中へ… すると私が挨拶する前に 高千穂課長が私に気がついて 小説を閉じながら 「八月一日(ほずみ)さん、おはよう。」 と言って来た 私も近づき 「おはようございます。 お待たせしました。」と返事をした… ………
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