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………
一口食べた
大河さんが
「これ美味しいね？」と微笑みながら
私を見て言った
大河さんが選んだのは
いちごのモンブラン
「フフっ…それは良かったです。」
私が言うと
「華さん食べてみる？」と言われ
「えっ？」と思わず答えてしまった
「ん？もしかして
いちごダメだった？」
「いえ…好きですけど
折角、大河さんが選んだのに…」
私の目の前に
いちごのモンブランが乗った
お皿が差し出される
「どうぞ…こういうのも良いでしょ？
好きな人と一緒に味わえるって。」
大河さんに好きな人と言われ
嬉しさが入り交じり
急に恥ずかしくなる…私
「…そうですね。
いただきます。」
私は答えて
いちごのモンブランを一口食べた
ほんのりと甘酸っぱさが
口の中で広がった
「どう？」
「美味しいです。
ありがとうございます。」
私は大河さんの前へお皿を戻した
シェアすることなんて今まで
付き合った人とは無かったから
新鮮な気持ちなる
私のも大河さんに食べてもらった
ケーキを食べ終えた後
私が洗い物を済ませた
こちら側に背中を向け
ソファで寛いでる大河さんに声をかけた
「大河さん、終わりました。」
「ん…ありがとう。
隣に座る？」
そう言われて
私はソファに近づき
大河さんの隣にちょこんと座った
いつもは対面に座ることが
多いから隣に座るのに慣れてない私
やけに緊張する
「華さん？」名前を呼ばれ
思わず
背筋がピンとしてしまう…
………
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