◇初めてのデート◇

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……… 手伝いをしていると 『お風呂が沸きました』と 完了を知らせる音楽が流れた… 「華さん、お風呂先にどうぞ。」 そう大河さんに言われたけど 「大河さんが先に入って来てください。 私…メイク落としたり 何かとやること多いので…」と言ったら 「では…先に入ろうかな。」 まだ作ってる途中のが あったので 私が代わりに続きから作ることになった 大河さんからは教わってるので大丈夫。 大河さんがお風呂に入ってる間、 頼まれたことを すべてやり終えた テーブルに並べられるものは 並べた 「これで大丈夫かな?」 ついついひとりごとを言ってしまったら 「おっ!テーブルに並べてくれたんですね?」 大河さんがキッチンへ戻って来た 「はい…先に食べます?」 私が聞くと 「いえ、華さんが出てからで 大丈夫ですよ?」と言われた 私もお風呂をいただくことにした パジャマは脱衣場の所に 用意してあると大河さんが 言ってたな… 行ってみると 綺麗にたたまれたのが きちんと置いてあった 掃除してる時には 気が付かなかったけれど 使ってるものは 綺麗に並べられていた 大河さんの性格が現れていた 初めてのデートで お泊まりなんて 本当は図々しいかなと思ったけど 私たちは大人だし… 知らない関係でも無いし… お風呂で温まりながら 頭の中で色々思っていた お風呂から上がってから リビングを通って キッチンへ向かおうとしたら 大河さんがソファに座って 時々コクリ…とやっているのが分かった 風邪引いたら大変! 私はソファに近づき 何かかけるものは無いかと 周りを見てみたら ひとりソファの背もたれに ブランケットが置いてあったので それを広げて 大河さんに静かにかけた ………
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