◇初めてのデート◇

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……… 大河さんは読んでいた 小説を静かに閉じ テーブルに置いてから 「あのさ…華さん?」 私はテーブルに カップを置きながら 「はい?」 大河さんを見ると 会社で見る大河さんの表情と違って見えた それと同時に空気も変わる… 私の方を見て 左頬に右手を添えられ 顔がゆっくりと近づいてきた 私は静かに目を閉じると 大河さんの唇が重なった… 「んっ…」思わず吐息が漏れる 舌を絡ませながら 深いキスに変わっていく カラダに熱が帯び始め キスの気持ち良さに 頭の中がボーッとしていく 更にキスが続くと 私を支えながら ソファへ押し倒されていく 「…大河さ…ん?」 私が名前を呼ぶと 「はぁ…華さん…この先に 行っても良い?」と聞かれ 私は大河さんを見ながら 頷いた 大人なんだから この先へ行くことは 自然の流れで 当たり前のことなのに 大河さんは優しいから 私に確認してくれた 「…寝室へ行こう。」 そう言ってから 私を抱き上げた ふたりで寝室へ行き 私のことをゆっくりと ベッドへ降ろしてくれた 照れながら大河さんは 「本当に大丈夫?」と再度聞いてきた 「…大丈夫です。」 私が答えると 大河さんが覆いかぶさりながら キスをしてきた ドキドキしながらも 大河さんの優しさに触れ 緊張していた私の心は解されて行った… ……… 2022/04/17
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