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………
いくら大河さんの優しさに触れて
緊張が少し軽くなっても
ドキドキと
私の心臓の音が
大河さんにも聞こえてしまってるのでは?
と思ってしまう…
初めて…私たちは
身体を重ねるのだから…
お互い緊張が半端ないと思う
頬から耳に触れられての
キスは
私の身体全体に
心地よさと気持ちよさが入り交じり
広がっていく…
「んんっ…」吐息が漏れていく
意識が遠のいていきそうになるのを
必死に大河さんのキスに応えながら
大河さんの身体に腕を回した
キスだけなのに
今までにないくらいの
気持ちよさに酔ってしまう…
キスをしながら
私の身体を優しく撫で
そして…耳元で囁く
「…華」と呼び捨てにされ
私は返事をする代わりに
大河さんの身体をギュッと抱きしめた…
………
…
大河さんと繋がった所までは
覚えていたのだけど
気がつくと
大河さんの顔が目の前に…
「…大河さ…ん?」
私が呼ぶと
ホッとした顔になり
「華、無理させてごめん…」と言われ
どうやら意識が飛んだということに
気がついた
「大丈夫です。」と答えると
大河さんに抱きしめられてから
どちらからともなくキスをした
最高に幸せなひと時…
この幸せがずっと続くと良いなと思った
………
2022/6/28
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