◇初めてのデート◇

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……… 初めて…身体を重ねての 朝を迎えた 不思議な感覚… 目の前には大河さんが 規則正しい寝息を立てて 眠っている 近くで見ると スッキリと整った顔立ち 昨夜…目の前に居る 大河さんと… そう思うと 急に照れてしまう 恥ずかしさで 思わず 自分の顔を手で覆う 普通の恋人たちは 初めての朝は どんな朝を迎えてるのだろう 大河さんが 起きたら どんな顔すれば良い 冷静で居られるのか はぁ… どうしよう?! ベッドから抜け出したいけど 大河さんを起こしてしまいそうで 動けそうもない ん? 少し首に違和感がある そこに触れて見ると 温かい えっ?! 腕枕?! 「ご、ごめんなさい!!」 慌てて起き上がると その声に目を覚ました 大河さんが 「…ん?華? どうしたの?」とゆっくりと 目を開けて聞いてきた 「あ!起こして…しまって ごめんなさい。」 ベッドの上で 平謝りする私 クスッと笑って 大河さんがゆっくりと起き上がる 「華は何を朝から慌ててるの?」 「あのう…腕痺れてないです? …腕枕してくれてたみたいですが。」 「全然。 そんなことより… おはようのキスは?」 そう言って抱き寄せられた えっ? 目の前には朝なのに 爽やかな顔した…大河さん。 複雑ながらも 大河さんの 新たな一面を知ってしまった 私は「おはようございます。」 そう言って 大河さんの唇に 優しくキスをした… ……… 2022/09/16
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