191人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
◇高千穂課長！？◇
………
課長さんの名前は…
…高千穂さんだった
因みに私の名字は読みにくい漢字で
初対面の人には
「何て読むの？」と聞かれることが多い。
八月一日と書いて
『ほずみ』と読みます。
名前は…
華と書いて『はる』読みます。
小学生の頃からずーっと
聞かれたり、弄られたり…
間違えて呼ばれた時は
言い直すのも面倒になり
そのまま返事してました…
自分の名前は嫌いじゃないですが
正しく呼ばれたことないので
ちょっとだけ嫌いです…
「ほずみ はるさん？」と
高千穂課長に聞き返された
「はい、そうです。」
私が答えると
「あぁ…君かぁ、
八月一日と書いてほずみって
読むのは。」
えっ？有名なのかな？…私
「はぁ…そうですけど。」
「人事部で話題になっていてね。
えーっと下の名前は中華の華で
はるって読むんだよね？」
凄い！！
高千穂課長、覚えてくれてる。
「はい、そうです。
よく覚えてますね？」
「まぁ、仕事柄
名前を覚えるのはわりと得意な方なんだ。
相手に対して失礼があったら
マズイだろう？」
確かに！
「…そうですね。」
話していたら
高千穂課長の顔色も大分良くなって来て
私たちは帰ることにした。
乗る電車が同じで
駅もひとつしか違わない
興味も無いから
今まで気がつかなかったけど
今日、高千穂課長と
エレベーターに閉じ込められ
知らない人ではなくなった…
………
最初のコメントを投稿しよう！