◇高千穂課長!?◇

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……… 私たちのオフィスの階に着くと 扉がゆっくりと開き 数人が降りて行く 勿論、私たちも降りた 高千穂課長とは隣だから 向かう方向も同じ… 私の方が奥になる 「では、ここで。」 高千穂課長が そう言ったので 「はい。」と返事をして そのまま先へ行こうとしたら 「あっ! 八月一日(ほずみ)さん?」と声を掛けられた 「あの…もし嫌じゃなければ 今度都合の良い日に 食事に行かないか?」 ん? どうして? 返事に困っていると 「昨夜助けてもらったお礼がしたい。」 えっ? 「そんな…お礼なんてしてもらうのは 悪いですから。」 「それだと…僕の気が済まないから。」 コレはまたキリの無いことになりそうだ。 「分かりました。ご馳走になります。」 「そう?じゃあ、連絡先聞いても良い?」 そうか…そう言う流れになるよね? 嫌とも言えないし… 高千穂課長は悪いヒトでは無いはず 実を言うと 親しくもないヒトに 連絡先を教えるのは嫌だった 前に別の男性に 教えたら 頻繁に連絡が来て 困ったことがあったから。 「良いですよ。」 私たちは連絡先を交換しあった… それからは それぞれ仕事を始め 忙しさもあり 高千穂課長との食事のことは 殆ど忘れかけていた… 週末…になった もう直ぐ定時だと言う時に ブーッ… ブーッ… 私のスマホが鳴った ………
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