2人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、会えないのかと思った」
ルルウはそう呟いた。
僕は黙って、ルルウの横に立ち、シェルターの隙間から星の光を見上げた。
「これを見た時、一番初めに、もっと見たいと思ったんだ。君と一緒に」
シェルターの中は混乱していて、星族がゲートから出ていくのを気にする者など一人としていなかった。もちろん出ていくものが一人多いことに誰も気づかない。
ルルウに手を引かれてシェルターを出ると、無数の星たちが僕たちを迎えてくれた。星の光に照らされて、僕は歩きだす。
最初のコメントを投稿しよう!