それでも星の光は輝き

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 それからというもの、僕とルルウは毎日空地で会って、言葉を交わし、時々キスをした。しかし、そうしている間にも、星族がシェルターを去る日は近づいてくるのだった。  星族が去るまでに、あと7日しかないと分かった日に、僕はあることをルルウに話す決心をした。 「ルルウ、このシェルターの中で暮らす気はない?」  僕は唐突にそう尋ねた。返事に困っているルルウに対して、矢継ぎ早に説明を加えた。 「前から考えていたんだ。ルルウと一緒になるにはどうしたらいいんだろうって。ルルウがシェルターの中で暮らせば、僕たちはいつでも会えるんだ。もちろん、星族であることは隠さないといけないから、その辺はなんとかしないといけない。でも僕の父は長官だし、僕に長官を継がせたがっているから、きっとなんとかすると思うんだ。それに、そうすれば、ルルウはもう、星族と一緒にいなくていいし、星の光を浴びなくてもいいんだ。大丈夫――」  そこまで言ってから、僕はルルウがとても悲しそうにしていることに気が付いた。 「あのね、コニイ。私は星族であることが嫌ではないの。星空を見たことある?あんなにきれいなもの、他にはないわ。星空を見ながら、旅をするのが、私、好きなの」ルルウはやさしい声でそう言った。 「でも、ルルウ、いくらきれいでも、星の光は命をむしばむんだ。100年しか生きれない体になってしまうんだよ……」僕は必死にそう言い返す。 「あなたたちの寿命がどれだけ持つのか知らないけれど、この中に閉じ込められて、チューブにつながれて身動きもとれない状態で死んでいくより、よっぽどいいわ」  ルルウはそう言って立ち上がった。 「ごめん。今日はもう帰るね」
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