ミハイルside 24~密事~

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ミハイルside 24~密事~

 私は全裸の彼をベッドに横たえ、存分に愛撫する。三年近く抱き続け、すっかりと私の匂いに染まった愛しいラウルの肢体を堪能する。 「あ....あんっ....あぁ....あっ.....あぁ...」 愛らしい声で甘い吐息を溢す彼の耳に劣情を注ぎ込む。 「ん?いいのか...どうして欲しい?」  彼は頬を染め、羞じらいながら私に強請る。 「あ.....触って.....俺の...」 「ここか?」 完全に勃ち上がり、痛くなるほど硬くなっているそこをするりと撫で上げ、彼は小鳥のように身を震わせる。柔らかく焦らすように撫で上げるだけで、彼はたまらない....と言わんばかりに腰を揺する。 「お強請りをする場所が違うだろう?奥さん.....」 「だから...それは...止め.....あ....あ、くぅ...んぁ...」  私は彼の胸の突起を吸い上げ、彼がしなやかな背を仰け反らせる。 「挿れ....て......」  恥ずかしい孔をひくつかせて、私を強請る姿は艶めいて、実に淫らでありながら、愛らしい。私は、なおも俺を揶揄するように彼の太股を撫で回し、睾丸を柔らかく揉みしだいた。 「あっ...あんっ......早...く」 「ちゃんと、お願いしなさい。ハニー....教えただろう?」  指で、彼のソコをからかうようにゆっくりと撫でる。そして、毎夜のように教え込んだ言葉で彼が強請る甘い囁きを愉しむのだ。 「あんっ......挿れて....旦那さまの...大きくて熱いの....俺の牝孔に...いっぱい......」 「いい子だ.....」 「ひあぁっ....!」  私は彼の中に情け容赦なく、凶暴な逸物を突き入れた。限界まで滾っていた彼は、それだけで逐情してしまい....大きく身を震わせた。 「挿れただけでイってしまったのか?...イヤらしい牝犬だな。お前は....」 「そん.....な。おま....えが......あぁっ....そぅ....したん.....だろ......ひぁっ!」  まさにその通りだ。私は彼の腰をがっしりと掴み揺すぶる。敏感なところを丁寧に擦り立て、彼が快感に喘ぎ、啜り泣く様を愉しみながら、彼の耳許で囁き続ける。 「そぅだ。ラウル、お前に『私』を覚えさせるために....な。私の容を熱を、その身体と心にしっかりと覚えさせねばならないからな」  私は彼の上にのしかかり、なおも深く彼を穿つ。 「最高だよ、ラウル....抱けば抱くほど良くなる....私のモノにイヤらしく絡みついて、締めつけてくる.....神に感謝しないとな」  「神って.....。案配のいい身体を抱きたかったら、コイツを仕込めば良かったじゃないか....入れ替えなんか......しないで」  拗ねる口調もいつもの軽口とは違い、甘く私の耳をくすぐる。私は彼に率直に答える。 「それは違う。......ラウル、お前でなければ意味が無い.....」 「だから、なんで.....」  そう、あの事も、もう話さねばならない。 「以前のお前を生かしておくわけにはいかなかった....お前は狙われていた」    ラウルが、怪訝そうに口を尖らせた。 「俺はマフィアなんだぜ。いや、だった.....と言うべきだろうけど....」 「お前を狙っていたのは、私だけではない。お前はもっと危ない連中に狙われていた」 「なんだよ、危ない連中って.....」    「KGB ...だ。今はロシア諜報局という名称に変わったがな」  思ってもみなかった名前に彼は目を見開いたた。私は声を潜めて言った。 「ラウル、お前、ニコライに嘘をついたろう...」
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