エピローグ

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ブランドのジャージを着た女子マネが案内してくれた。 「殿前高校の…澤田君だよね。マネージャーの田子(たご)みなみです。新入生をメインで担当することになってるから、よろしくね」 長い髪を馬のしっぽみたいに結んだお姉さんが、自己紹介してくれる。 一応常識だから案内してくれたお礼を言って、興味がないから部室のドアをさっさと閉めてから着替え…ちょっと迷ってスーツは軽くたたんでスポーツバッグの上にそっと入れておく。 やっぱり数時間しか着なかったな、スーツ。 これからも着る機会はないだろうし…買ってもらって申し訳なかったな。 兄貴のお古をもらおうかと思って、元兄貴の部屋に置きっぱなしにしてるスーツを勝手に来てみたら、肩幅とか腿回りとかが細すぎて着られなかった。 身長はそんなに変わらないと思うんだけど、やっぱり兄貴は細い。というか俺が太いんだろうな。 あ、健太さんにいらないスーツがないか聞いてみればよかったかもな。 あの人はスポーツマンでがっしりしてるから、俺でも着れたかも。 ちなみに、今迄はチームジャージとかピステがあったから、練習着の上は基本的にいつも同じ格好でよかったんだ。 大学のチームでもそろいのジャージとかは作るんだろうから、上に着るものは買わないでいい。 体格もそんなには変わってないから、練習着もそのまま使える。 ただ、靴だけはな。 半年以上使っていなかった靴を全部確認して、ランニングシューズとトレーニングシューズはまだ使えそうだったけど、スパイクはかなり傷んでいたので買い替えた。 結花と一緒にスポーツ用品店に行って。
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