いつも隣に

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今日は部活は17時までのはずだから…17時半に駅までランニングに行くことにして。 部の掲示板で確認すると、幸い明日は休養日だった。 『明日一日ちょうだい』 そう長瀬にメッセージを送っておいて、俺は片付けに精を出した。 そして、17時になったらランニング姿に着替えて…久しぶりに本物のランニング靴を出す。ひもを抜いてあったから、通しなおして…きゅっと結んだ。 「お母さん、ちょっと走ってくる。一時間くらい」 台所から「は~い」と返事が聞こえたのを確認して、俺は玄関の外に出た。 久々なので、無理はしない。 もう自分でも忘れてるくらいだけど、膝の調子を意識的に確認しながら少しずつ… 大塚先生にも、あいさつに行かなきゃな。 合格報告のメールだけは入れておいたけど。 今日、学校から帰るときに寄ったのに、先生はいなかったんだ。大塚医院の院長なんだけど、昔から大塚先生はいつもあの病院にいるわけじゃない。外での仕事もたくさん抱えているんだろう。 同じく世話になった理学療法士の先生には、挨拶して報告してきた。 駅でいったん脚を止め…改札から出てくる人波を見つめる。 うちの制服はすぐにわかるけど…そうでなくても俺が一番に見つける。 電車が到着して、人が固まりになって改札から吐き出されてくる。 俺もだけど、長瀬もあの人波に飲まれるのがあんまり好きじゃないから…少しタイミングをずらして出てくるだろう。 そう思っていたら、俺の大好きな女の子が改札で俺に気づいて、駆け寄ってくれた。
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