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――回るメリーゴーラウンド
――また春に会いましょう
いい曲だな。何だか軽快な曲なのに、想い出が強くて泣けてきた。ちっとも七夕らしくなかったが、リクエストをした人の手紙が添えられていたらしく、曲の後にDJが読み上げた。
――拝啓 ナナコ様
お元気でいらっしゃいますか。貴女と別れて三年の月日が流れました。
七夕になる度に、貴女の事を思い出します。
当時は急な異動で仕事が忙しく、貴女に負担ばかりかけてしまい、別れを選択せざるを得ない状況になってしまい、今更ながらとても悔やんでいます。
連絡を取ろうと思っても、貴女の携帯電話は別の方が使っていて、僕からは連絡を取る事ができません。
今年の七夕はきっと雨でしょう。星を見る事もできないと思います。
もし、もしも奇跡が起こり、このラジオを貴女が聴いていたなら、僕に連絡をくれませんか。
こちらの番号は変えていません。
貴女の誕生日に誰も祝う人がいないなら、僕に祝わせてくれませんか。
ナナコさんからの連絡、待っています。
星降る夜より
――はーい、素敵なメッセージとリクエスト、どうもありがとう!
『星降る夜に』さんの、別れた彼女を今も想うその気持ち、くうー、しびれるねぇ!
ナナコさーん、このメッセージ聴いていたら、『星降る夜に』さんへ連絡してみてね!
今日は七夕。特別なの日の奇跡が起きますように!
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