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「他にして欲しいことはある?」
他のお願いも聞いてくれるのか、と次にしてもらう事を考えれば慌ていく。
ふと慌てる間に、あること思い出した小春は確認の為に聞いてみる。
「他に・・・・・・お兄さんは恋人、居るのですか?」と。
「いないよ」
「意外、格好いいのに」
恋人さんが居ないのは安心した。
不思議なのは、こんな格好いい人がモテない訳がない。
「そうかな」
「そうですよ」
否定するお兄さんに分からせるようと自信満々に応える小春。
「小春ちゃんは恋人居るの?」
「居ませんよ。あっ! お腹は空いてませんか?」
別に恋人が欲しいとはあまり思わない。
小春の話はさておき、お兄さんにご飯を聞いてみた。
「まあ、少しだけなら・・・・・・」
お腹が空いた、と初めてお兄さんが照れながら喋った。
(可愛い〜!!)
お兄さんの為ならば、張り切って簡単な物だけれどご飯を作るのだ。
お兄さんがご飯を食べている間には、お兄さんの事を少しでも知りたいと思う。
お兄さんに興味津々で、今までの恋愛話も聞いてみる。
「それからどうなったんですか?」
お兄さんによるリアルの恋愛話では、今現在瀬戸際の真っ最中だ。
お兄さんとその女性がどう危険から乗り越えたのか気になる。
「内緒」
「あっ、また内緒」
シーっと人差し指で口元に当てるお兄さん。
今までの恋愛についてさえも教えてくれない意地悪なお兄さん。
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