不思議なペンダント

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「いらっしゃい」  中から、まるで魔女のような服装をしたおばあさんが出てきた。  あー、びっくりした。 「ここは、あんたに『ぴったりなもの』を売る店だ。さあ、あんたが一番望むものは何かね?」  不思議なおばあさん!  でも面白そう。言ってみようかな。 「違う自分になりたい… です」  半分本音。珍しく、あたしはまだ春日くんの事、引きずってるんだもん。 「そうかい。なら、このペンダントをあげよう。ただし、ペンダントは絶対にはずさない事。つけていないと、もとの自分に戻れないからね」 「はい」  なんだか、不思議なペンダント。見方によって七色に変化する。すっごく綺麗だった。 「御代は要らないよ」 「いいんですか!? ありがとうございます!」  ペンダントを手に、あたしはお店を出ていった。
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