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爆発の槍を構えると、突き刺す。
爆発の道が出来、それをコントロールするサリィーに対してモンスター達が次から次へと吹き飛ばされる。
これは【爆竜如き】というスキルであり、槍を竜のように爆発させながら操る攻撃だ。
普通の槍なら槍自体が竜のように変質する。
しかし、この爆発の槍ではそうではなく槍からオーラのように飛び出る爆発する竜なのだ。
次から次へと雑魚モンスター達が駆逐される。
それでもレベル100は超えているのだが。
「まったく早く仲間達と合流しないとね、嫌な予感がするのよね」
その時であった。1人の美青年が歩いている。
背中からは美青年の5倍はするであろう白い翼が天使の様についている。
彼はこちらを見るとにかりとキラースマイルを発するのだが、サリィーにはまったく通用しなかった。
「やぁ、お嬢ちゃん、僕の美青年ぶりどうだい?」
「さぁ? それよりあんた人間でないね」
「さぁだって? この僕が尋ねているではないか、まぁいい、君は七つの大罪だね」
「そうだよ」
「僕は滅びの7柱と呼ばれたり七つの美徳と呼ばれる事もある。不思議だね、七つの大罪と七つの美徳、そっくり、きっと神様は手と手を取り合わせようとしたのだろう、さぁこのミリーシャ王国を一緒に滅ぼそうではないか」
「嫌です」
「は、はい? それはどういう、まったく、ここまで僕の言う事を聞かない奴は初めでだね、お仕置きが必要だ。天使として、そしてミカエルとしてね」
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