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1話 初めての街
街外れの村から僕はこの街にやって着た。
それは何の為なのか? 冒険者になる為なのだから。
今僕の前には冒険者ギルドが立ち並んでいる。
ゆっくりと扉を開くと、
そこには無数の冒険者達が話し合ったり、クエストボードを見て次に何のクエストを受けるかを仲間同士で相談し合っているようだ。
僕もいつか信頼の置ける仲間を見つけて、
沢山の冒険をしたりしたい、
それが僕という1人の少年物語の始まりだった。
冒険者ギルドの受付嬢はやはり街の女性とは違って見えた。
村の女の子たちの恥ずかしげもない笑い声が嘘のように脳裏を過っては消えて行った。
「あら、ここ初めて?」
「はい、僕は村から出てきたばかりの初めての人間です」
「あら、それはそれは、冒険者になりたいのね?」
「そうです」
「冒険者になるのはいたって簡単、あなたの手のひらを見せて欲しいわ」
「こうですか」
「その手のひらでこの板をゆっくりと押してみて」
「こうですか?」
「完了よ、あとはあなたのレベルなどが表示されるようになるのよ、あなたが元々少し強ければレベルも上かもしれないわね」
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