外堀埋める夫たち

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外堀埋める夫たち

「ニニギ!あんまりですよっ!!」 イワナガヒメとサコマの来訪の翌日。ユキはニニギの寝室に乗り込んだ。 「ユキ……朝から誘ってるの?」 「ニニギとお出かけする約束してませんよっ」 「…………」 朝の起き抜けにニニギ()の上に馬乗りになり、ユキは(ほお)を赤らめ息も乱れている。これを誘ってないと言えるのか……。 ーーいや、ユキのことだから深い意味なんてないか……。 ニニギは理性を総動員して、ユキを自分の上から下ろす。 「それで?何か私に言いたいことあるんでしょ?」 触れたい気持ちは抑えきれず、ユキの頭を何度も優しく()でながら。
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