28人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういえば、ユキちゃん……髪伸ばしてるの?」
ユキとサクヤヒメのやり取りを微笑ましく見守っていたイワナガヒメは、ユキの真っ白な髪を見て聞く。
「その……ニニギに、髪の長い僕も見てみたいって、言われて…………」
「「…………」」
完全に惚気だなーーと、イワナガヒメとサクヤヒメは思ったのだった。
「それくらいの長さあれば、髪結えるわよ?教えてあげましょうか?」
「良いんですかっ。ありがとうございますサクヤ様~~」
ユキの髪の長さはちょうど肩に届くくらいはある。それくらいだと家事や仕事をするのにも邪魔だろうと思い提案したら、案の定喜んでくれた。
「いいな~~ユキちゃんばっかり。ねえ、サクヤちゃん私にもーー」
「姉さんはだめ」
「何でよ~~」
そんなの決まってる。毎日姉の髪を結ってくれるサコマに悪い。
ーーそんなこと教えたら、サコマに睨まれるじゃない……。
最初のコメントを投稿しよう!