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ニニギのその一言で、ユキの顔は熱くなる。頑張って髪を結って良かったと思う。ちなみに、今日の髪型は耳より下で二つしばりだ。
ーーニニギが僕の髪型を毎度毎度ほめてくれて嬉しいです。
ニニギがユキをぎゅっと抱きしめているからと油断して。ふにゃっと目も口も緩めるユキのほんわり笑顔をしっかり見られているとは知らず……。
「ユキ~~」
「はい、何ですかっ?」
「~~~~~~っっ!!」
「えっと……ニニギ?」
ーーユキが可愛い可愛い可愛い。可愛いの中の可愛いっ。どうしてこんな可愛いの~~っ。
ニニギが唸るのもそのはず。
ユキのふにゃふにゃ笑顔を自分に向けてはくれないかと、呼んでみたら……。しっかり見せてくれたからなのであるっ。といっても数秒で。自分の記憶に刻みつけたニニギであった。
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