旅行前日です。

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といつも通りぐだぐだなやり取りを終え。朝餉(あさげ)を食べさせあいっこし。ユキは昼餉(ひるげ)の準備をしつつ、明日のお弁当の用意もしていた。 ユキは熱々の白米の入った(おけ)を前に固まっていた。 ーーおにぎりの具は何にしましょう? 「鮭におかかに明太子にあとーー」 「私は梅干で良いからね?」 「はい、もちろーーってニニギ?!」 「痛っ」 「わーーっ、すみません。わざとじゃないんですっ」 台所で熟考していたら、ニニギがユキの背後に現れ抱きしめてくるものだから。近くに置いてたしゃもじがニニギの額に当たってしまったのだ。 「ニニギ、お仕事は?」 「一段落着いたから。ユキに会いたくて来ちゃった!」 「…………そーーですか」
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