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「ひゃんっ……あの……ちょ……っ」
ニニギはユキの耳に何度も口づけ、言葉も紡ぐ。
「ユキからのおはようの口づけでもあればーーすぐに起きるよ?」
「うう~~っ」
ユキの顔は熱くなるばかり。
ーーニニギ、僕ができないと思ってますね!からかってますね?!良いでしょう!!
「ふふっ。な~~んて……」
いたずらっぽく笑うニニギの口をユキがかっさらう。
「しましたよ!起きてくださいねっ」
ニニギの腕の力が緩み、ユキはその隙に腕から抜け出した。ちょっと照れもあって、ニニギの顔を見てなかったけれど。
「~~~~っ」
ニニギにしては珍しく狼狽え、顔を真っ赤に染めていたそうだ。
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